ここ2年ほどインバウンドに関わる動きが急でした。。しかし危うさが見え隠れしていました。FBでシェアしましたが、日刊ゲンダイの記事がそれを裏付けているようです。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180788

そもそも今回のインバウンド急増の主要な要因は「円安」。私が初めて海外旅行に行ったのは80年代の円高時代です。円安でやってきたインバウンド客の少なくない人たちが日本での「爆買い」目的。しかし観光の定義とはズレが大きすぎます。

観光の本質は「人と人の交流」です。爆買いは人は動くものの結局は輸出の変形でしかありません。交流という視点で見るといびつなインバウンド急増と言わなければなりません。

もちろんこの機会に日本的暮らしや文化に関心が高まった側面があることは否定しません。ただそれはまだまだ一部に留まっているのではないかと感じます。排外主義的思考が高まっていることを考えるとよりそのように感じます。「おもてなし」などと言いますが、本当にそう言えるか、立ち止まってみる必要がありそうです。