1月13日に読売新聞が「厚労省がHACCP義務化を固めた」という記事を出しました。これについて、あるページでは「中小企業にはハードルが高い」「どれほど設備投資がかかるのか?」などの投稿がたくさん見られました。

HACCPについての根本的に間違った認識が結構ひろく流布していることを改めて感じました。HACCPとは食中毒など食品安全の危害要因を特定して、重要管理点をコントロールする手法のことです。一時期、「HACCP」対応工場などが耳目を集めたことが誤った認識の下地になっているのだと思います。床にひびが入って外からそ族昆虫が入り込むなどの場合、補修は必要でしょう。しかしこれはHACCP以前の一般衛生管理の問題で、HACCP手法を導入しようとしまいとすべきことです。

また衛生区域と非衛生区域を分けるために工場のレイアウト変更が必要かも知れません。しかしこれも時間的、視覚的にゾーニングを考えることだって可能で、HACCPは金がかかる、というのは間違いです。

廃棄物横流し問題を見ても、日本の食品安全は必ずしも高いレベルとは言い切れないと思うのですが…